White atelier BY CONVERSE

さまざまな分野で活躍するアートディレクターの土井宏明さん。
自分らしい表現をするために意識していること、創作の原動力について聞きました。

ー肩書きはこだわらない。
未来を見たいからやってます。

僕は、少し先の未来を見たいからデザインをやっているという意識が強いんですね。まだ世にないものを作る。それを多くの人が見てくれる。そういうのを作るのって単純にすごいなって。

小さい頃から音楽も絵を描くのも好きで「レコードジャケットを作る大人になりたい」って思い続けて、今の活動につながっているわけですが、その純粋な思いは今も変わっていない。ジャケットデザインの仕事自体は減少してきているけど、それがきっかけで違うジャンルのものを手がけるようにもなった。

だから、これからも二次元の表現の場だけに限らず、さまざまなデザイン、グラフィックに携わりたいと思っています。テクノロジー関連のデザインにも興味があるし、新しい広告の表現も探求したいな、と。

ー僕ができるのは対局にあるものが起こす
化学反応かなって。

今回、コラボの話を聞いた時「おもしろいキャンバスが来たな」って、単純にワクワクしましたね。一方で意外な気もしました。オールスターってコットン生地だし、どちらかというとナチュラルで柔らかいものと相性が良さそうじゃないですか。

僕は、SFや未来感のある作風の人というイメージが強いと思うので、オールスターとは一見相性が悪い(笑)。だからこそ、そういう対局にあるものを落とし込んだら、変な化学反応が起こるんじゃないかっておもしろがって声をかけてくれたのかな、と。

今回は20案くらいのデザインを出したんですが、その中から「WACPOLYGON」が製品化されたのも、僕に求められたものはやっぱりこういうことだったんだなって納得しました。

ー自分らしい「強さ、太さ、美しさ」を
表現していきたい。

ものを生み出す仕事に携わっていると「オリジナリティとは何か」と聞かれることがあります。ただ、僕自身、本当の意味での「オリジナル」ってもはや存在しないと思っていて。

だから、ものを作る人は頭で考えすぎずに、好きなことをどんどんやってしまえばいい。自分が好きなもの、興味のあることを積み重ねて、それを咀嚼して新しいものにする。それがオリジナルになる。

だってそうでしょ、何かにとらわれていると、こじんまりしたものしか作れなくなる。もっと自由でいいと思いますよ。僕は難しいことは考えていないけど、自分なりの「強さ、太さ、美しさ」が見せていけたらいいなと思って、日々制作しています。

Artist Profile

ドイヒロアキ / Hiroaki Doi

アートディレクター: ブレードランナー原作フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」をはじめとするフィリップ・K・ディック全装丁(ブラックバージョン)やm-flo、ケツメイシをはじめとする音楽関連のアートワーク、カフェBOWERY KITCHIN、LOTUS、montoakなどのショップサインデザイン、ガムのFit'sなど手掛ける。最近は「シカケラボ」というチームでNETFLIXのSNS広告なども。ポップカルチャーから医薬品までジャンルにとらわれない幅広いアートディレクションを行っている。

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